ポスドクの藤原です。ここ数日の暖かさで、豊中キャンパスの桜も一気に開き始めました。もう春ですね。

さて、PLOS ONEに投稿した論文が先週3月20日にアクセプトされました!

Fujiwara et al., PLOS ONE, in press.
“Solo, a RhoA-targeting guanine nucleotide exchange factor, is critical for hemidesmosome formation and acinar development in epithelial cells”

今回の論文では、Rhoファミリー活性化因子の一つであるSoloに着目し、上皮細胞の細胞-基質間接着や形態形成の分子メカニズムを解析しています。細胞-基質間接着に発生する力の可視化解析(出口研の独自技術)に加え、細胞生物学的・生化学的手法を組み合わせて実験を行いました。

その結果、Soloが上皮細胞特異的な細胞-基質間接着である”ヘミデスモソーム”の形成および三次元環境下での腺房形成に必要であることが分かりました。さらに、細胞の力の発生部位とSoloの局在に相関があることを明らかにしました。本研究成果は、力学的環境に応じた細胞応答の分子メカニズムの一端を明らかにするものと考えています。なお、本研究は東北大学生命科学研究科・水野研究室での研究成果も含んでおります。

※現在はまだ in pressですが、Journal HPに掲載されましたらリンクを研究業績のページに掲示致します