光計測について

 紫外から赤外あるいはマイクロ波にまでまたがる光の本質をうまく利用して、エレクトロニクス、情報処理、精密機械工学と合体させれば、これまで肉眼では測定不可能であったさまざまな物体の形や大きさだけでなく、性質までも測定できます。さらに、光のエネルギーを利用すれば、加 工、操作までも可能になります。レーザー光によって、超精密測定や情報処理、通信 ができるようになってきました。CDの面に記録された極微小のディジタル情報をレー ザーによって読み出して音楽を再生しています。医用にもレーザーはじめ様々な光学 機器は欠かせません。このように光を使った精密計測は私たちの身近に実にたくさん あるのです。
 光を使う利点は、「小さなものから大きなものまで」を「触れずに」測れる、「安全」であり、「生きた試料すなわち生体」を 測れるなどが挙げられます。当研究室では、このような光の性質に着目して、さまざまな精密測定を行っています。そのための機器を開発するだけでなく、独自の装置で生体の老化現象、生体に含まれる極微量元素分析など、生体の情報を収集しようとし ています。これらは医用診断の基礎となります。また、細胞の反応を利用して極微小 のセンサーを作ろうとしています。このように、精密機械工学、応用物理、エレクトロニクス、生物工学を合体した研究を進めているのが特徴です。

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