骨格筋の収縮力を一(いち)細胞レベルで評価できる新たな方法を開発 ~筋力低下を予防・回復させる治療薬の効果的な探索が可能に~
出口です。東京都立大の藤井宣晴先生のラボとの共同研究の成果(筆頭著者・博士課程の濱口裕貴くん、本研究の責任者・眞鍋康子先生)について、都立大からプレスリリースが出されました。これまでに解説文は一緒に出版させてもらっていましたが、初めての論文を出すことができました。
藤井ラボとは、私が前所属の名工大時代(2015年)から楽しく共同研究を続けてきました。2016年に阪大に移って立ち上げメンバーの松井先生と共に今の研究室を作っていく途中でも、良い仕事をするうえで大事な互いを高め合っていけるような理想的な職場・研究室ってどんなものだろうと考えるとき、藤井・眞鍋グループが意識に浮かんでいました(こんなラボが作りたい。真剣に楽しく、必要なとき理にかなった形でずばずば言い合える。彼らみたいに研究室ブログを作ることも良い案だなと)。助教の古市先生を含め皆さん温かみがある、研究にどっぷりはまってどんどん挑戦しつつ人間的にも魅力的なこんな大学の基礎研究者がどんどん増えるといいなあと(1, 2, 3)。過去のブログを検索しながらいろいろな交流を思い出し(4, 5, 6)、このような貴重な機会を得ることができていて、本共同研究の関係者の皆さんには感謝しています。筆頭の濱口くん、おめでとうございます(楽しんでJust Do It!)。
「わたしたちの誇り」と名付けられた教授の日記が多いことに気づき(7, 8)、自分も今年3月の卒業式の夜、博士・修士修了生を送り出すときに「誇りに思う」という言葉を使ったなと。“誇り“は感じる側にとっては心の根っこからでないと出てこない高次の感情という気がするし、それを伝えられる学生にとっても実感をもって心に沁みないと儚く通過しそうな、そのためには学生にとっても相応の思いやがんばりが問われそうな気のするハードルの高い言葉。そんな特別な感情を抱いて素直に伝えられる藤井・眞鍋・古市グループはすごいし、それをcertificateとして受け取った卒業生はきっとそのあとも強く生きていってるんだろうなと思いました。うちの研究室としても、全力で研究に取り組み!全力で研究室での生活やスポーツイベントなども楽しむ!を理想として、もう&やっと7年目を迎えたうちに合ったやり方をこれからも柔軟に探りながら頑張りたいと改めて思いました。
これからも楽しい彼らと一緒に研究を続けさせてもらい(プレスリリースに書かれた薬の探索が進みつつあってこれからも楽しみ)、研究の面白さと人間的な面白さ、たくさん学んでいきたいと思います。