機械学会バイオエンジニアリング部門研究会「生物機械システム研究会」第47回研究会を下記の要領にて開催いたします.御多用とは存じますが,万障お繰り合わせのうえ,ご出席いただきますよう,よろしくお願い申し上げます.(今回より,主査は和田成生先生(大阪大学)から出口へ,また,幹事は田原大輔先生(龍谷大学)から大友涼子先生(関西大学)へ交代いたしました.今後ともよろしくお願い申し上げます.)
記
—————————————————————
第47回生物機械システム研究会
—————————————————————
【日時】2017年9月22日(金)15:00-16:10
【場所】大阪大学基礎工学研究科 J棟1階セミナー室
(大阪府豊中市待兼山町 1-3)
http://www.es.osaka-u.ac.jp/ja/access.html
【プログラム】
講演:
1. 関 眞佐子 先生(関西大学)15:00-15:35
2. 小林 洋 先生(大阪大学)15:35-16:10
研究室紹介(ラボツアー) 16:15-17:00:
大阪大学大学院基礎工学研究科 生体工学領域 田中研・和田研・出口研
【講演概要】
1.
講演者:関 眞佐子 先生,関西大学 システム理工学部 物理・応用物理学科
演題:血液流れ中の血小板のマージネーション
概要:
微小血管内血液流れにおいて血小板は血管壁付近に多く分布することが知られている(near-wall excessあるいはmargination).これは赤血球の存在によって生じる現象で,赤血球の体積分率や変形性等によって変化する.本研究では,血小板あるいは血小板模擬粒子を赤血球サスペンションに浮遊させ,人工微小流路に流してその分布を計測することにより,margination現象を考察する.
2.
講演者:小林 洋 先生,大阪大学大学院 基礎工学研究科 機能創成専攻 生体工学領域
演題:生体軟組織の特性を同定するためのシンプルなモデル
概要:
生体軟組織の材料力学的な特性とそのモデルに関して紹介する.実験データから,システム同定や制御工学の知見も用いて,モデルを構築した.少ないパラメータで,生体軟組織の持つ複雑かつ特有の性質を表現できるため,組織判別などに有用である.また,特性から類推される,組織の持つ構造(スケールフリー性,フラクタル性)に関しても紹介する.